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たか爺のお気楽リタイア生活

毎日が日曜日、きょうはなにしよっか・・

伊勢の切妻・妻入造り 

 

 今回は、伊勢のまちなみ(家) 建物の特徴である 

 切妻妻入(きりづまつまいり)の町屋の紹介である。

 切妻というのは

切妻屋根切妻屋根(英語:gable roof)は屋根形状のひとつ。 

単に切妻ともいう。屋根の最頂部の棟から地上に向かって

二つの傾斜面が本を伏せたような山形の形状をした屋根である。 

切妻屋根を用いた伝統的建築構法を切妻造という。

P1060855_SP0000.jpg

【妻入り】

 「(妻)つま」とは端を意味し、建物では大棟と直角な壁面、

即ち長手方向の端の面を「妻」と言う。 切妻(きりづま)屋根・

入母屋(いりもや)屋根の建物で、妻の側に出入り口のあるもの。

対義語は「平入り」。

P1060854_SP0000.jpg

「つま」がひきこもっているので「妻入り」ではない。頭の切れる(かしこい)妻

がいるので「切妻」というわけでもない。

簡単に言うと長方形の建物で、入り口道に面狭いが奥に長く造られている建物である。



この作りが集中する伊勢の町並みは、人に接する気持ちと

昔ながらの美観が保たれて、どことなく哀愁を感じるものである。

代表的なのが 伊勢の河崎町であろう   

 さて、なぜに切妻妻入建築が伊勢の町に多いかというと

観光ガイドなどでは「神宮(伊勢神宮正殿)の作りが平入り

で恐れ多い」ことから、切り妻の建築が一般化したとも

言われるが実はそれだけではないだろう。

P1060853_SP0000.jpg

伊勢に向かう旧街道沿いの民家は、切妻妻入造りの建物が多く見られる。

「伊勢」という小さな町に何万人もの参拝者が押し寄せた時代からの

受け継がれる建築方法である。

遊郭のみならず、昔より多くの物流があり、店が建っていたことであろう。
 
少しでも多くの人をもてなしたい(儲けたい)という考え方から

切妻妻入の建物が多くできたと言う理由が一番ではないか? 

P1060851_SP0000.jpg

 現在でもそうだが、店舗は、客の入り口の作り方で集客力が決まってくるのもあるだろう。
 
平入りの大きな店舗入り口より、小さな入り口で多くの集客力を保つには「切妻妻入」が
ちょうどよかったのであろう。
 
もちろん、土地の大きさにも寄るのだが、間口によって、

江戸時代やそれ以前の土地の値段が変わっていたのかもしれないし・・・?。

i切妻3

伊勢市内を流れる宮川の源流部、三重県多気郡宮川村にある大台ケ原は

約4000ミリという全国年間最多雨量を誇っているのであるからして、

その下流部の伊勢も他に比べ雨が多いのであろう。
 
ちなみに、伊勢を流れる宮川を知る人は、年間を通し宮川の水量が

多いと感じていないのではなかろうか?
 これは、上流部に宮川ダムが S32年に建造され、農業用水や、

洪水対策による水位調整、また電力供給対策のため1/5の水量を

、水力発電設備に利用し、伊勢に面する伊勢湾に流すのではなく、

直接、伊勢の反対側、太平洋に面する熊野灘に放流しているためである。

雨の多い地方ならではの発想で「玄関に落ちる水滴を少なくしたい」という

風土的なものも関係しているとも言われている。

i切妻2

社会的、風土的要因から「切妻妻入」建築の建物が多くなったのであろう。

細かい特徴としては、袖瓦や出格子、軒から張り出したひさし板(軒雁木板)、

外壁に板に打ち付けた「刻み囲い」と呼ばれる壁囲い、

濡れガラスと呼ばれる黒い塗料(魚油とすすをまぜる)が特徴である。  

 ただし、近年になり、壁に貼る板は「金物」に変わっている民家も多い。


少しづつ、便利なものを取り入れてきた「切妻妻入の民家」であるが、

最近その数もめっきり減った。廃屋、無人の家も多く見られる。

人が住まなくなった建物は、踏まない床は浮き、手入れも行き届かず

風雨にさらされ無残なばかりである。


伊勢神宮、内宮に続く古市周辺にも、年々少なくはなるが何軒かの「切妻妻入」

の建物が残っている

伊勢うどん3

 
 切妻妻入の作りは、街道に面することで平面的で面白みが無い様に思われるが、

昔の人は、屋根に特徴を持たせ、家へのこだわり、隣家との競争、

見栄を張り、またモダンな面を昔から見せていたのである。
 
何気に見落としている町人の生活の歴史。
 
時の流れを遡る、小さな気付きを求めに 伊勢においないな☆


伊勢の歴史を物語る、昔ながらの庶民の家々が見られる機会もそう長くないかもしれない。

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category: 故郷伊勢

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