FC2ブログ

たか爺のお気楽リタイア生活

毎日が日曜日、きょうはなにしよっか・・

女流画家伊藤小坡美術館へ行ってきた 

 

伊勢市にある伊藤小坡美術館へ行ってきた


P1080214_SP0000.jpg

正式には「猿田彦神社伊藤小坡美術館」という

P1080215_SP0000.jpg

小坡は代々猿田彦神社の宮司を司っている宇治土公氏の長女であるから、

この美術館の経営も猿田彦神社が行っている

P1080216_SP0000.jpg

立派な日本庭園もある

P1080217_SP0000.jpg

いつきても門が閉ざされているのだが、この日は開いていたので入ってみたのだ。

P1080218_SP0000.jpg


P1080220_SP0000.jpg


P1080219_SP0000.jpg


伊藤小坡は伊勢にある猿田彦神社の宮司の長女として生まれている。

幼少の頃より古典文学、茶の湯、柔術を習い、明治24年頃から新聞小説の

挿絵を竹紙に模写し始める。明治28年頃には四条派の流れをくむ郷土の画家、

磯部百鱗に師事し歴史人物を好んで描いた。

明治31年には画家になることを決意し京都に出て、磯部百鱗の紹介により

森川曽文に師事し「文耕」の雅号をもらうが、曽文が病に倒れたため歴史画

を得意とする谷口香嶠に師事し、「小坡」の雅号を受けている。

この頃、京都市立美術工芸学校教授の荒木矩から漢字と国語を、

漢学者の巖本範治から漢字を学んでいる。昭和に入ると小坡の美人画は

当時の風俗を主題にしたものから、歴史や故事に想を得たものが多くなるが

、その変化を可能にしたのはこの頃の研鑽があったからに他ならない。

明治38年に同門の伊藤鷺城と結婚し、翌年には長女知子、明治43年には次女芳子、

大正3年には三女正子が誕生している。大正4年には第9回文展にて

「制作の前」が初入選で三等賞を受賞。上村松園に次ぐ女性画家として

一躍脚光を浴び、大正6年には貞明皇后の御前で揮毫を行なうなど画家として、

また妻としても充実した生活を送る。

P1080211_SP0000.jpg


この頃の作品では、第10回文展入選の「つづきもの」や第12回文展入選の

「ふたば」のような、普段の何気ない生活の一場面を女性として、

また妻としての視点から描いた作品が見て取れる。大正という時代にあって

、家庭に入り家事や子育てに勤しみながら絵を描き続けることには大変な

苦労があったと思われる。しかしながら小坡はそれをものともせず、

逆に男性作家や家庭を持たない女性では気付くことのできない視点を

取り上げることによって、現代に生きる我々が見ても親しみを感じることが

できる日常風俗を描写することができたのである。

反官展を掲げて渡辺公観らが集まり日本自由画壇が大正8年に結成されると、

小坡も創立同人として参加するが竹内栖鳳のすすめもあり翌年には脱退する。

大正10年の第3回帝展には、これまでの当時の風俗を主題をとした作品でなく、

中国元代に高明によって創作された戯文である『琵琶記』を主題にした作品、

「琵琶記」を出品している。この作品は翌年開催された日仏交換美術展

にも出品され、フランス政府買い上げとなっている。

P1080212_SP0000.jpg


また、大正4年に師である谷口香嶠が没して以降、誰のもとにもつかず

創作活動を行なっていた小坡であるが、昭和3年にかねてより尊敬していた

竹内栖鳳が主催する画塾である竹杖会の一員となり、第9回帝展に

「秋草と宮仕へせる女達」を出品している。この作品は平安時代の風俗をもとに

、7人の女性の周りに沢山の秋草が配されており、古典的な表現を用いて

描かれている。「琵琶記」を制作した頃から続けられてきた日常風俗を

主題として描く画家から、歴史・物語を主題とした女性像を描く画家への

転換がこの作品により完成する。

P1080213_SP0000.jpg


このような歴史風俗や人物から取材した作品は、晩年の小坡作品の

多くを占めるようになり、描かれた凛とした美しい女性は見る者

を引き込む強い世界観を画面の中に作り出している。

小坡は昭和43年に90歳という長寿を全うし、この世を去った。

小坡の画業を語るとき、明治大正期の日常風俗を主題にした作品と、

昭和期の歴史風俗や物語を主題にした作品とに大別することができるが、

それはあくまでも表面的な表現方法の違いでしかない。

全ての作品の中にある小坡の人間に対する視線はいつの時代でも一貫しており、

その視線を通じて描き出された人物像の存在感こそが小坡作品の魅力である


    ブ゙ログ村ランキングへ参加中!みなさまぽちっとクリックを お願いします
        
      にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ

category: 故郷伊勢

tb: 0   cm: 0

△top

コメント

 

△top

コメントの投稿

 

Secret

△top

トラックバック

 

トラックバックURL
→http://takcchi.blog.fc2.com/tb.php/614-81230d3b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△top